大谷明へのQ&A 質問2

Q2 茨城で問題だと思うことは?

茨城は、関東の北東に位置し、南北に長い県です。人口は293万人で全国11位(平成26年3月)。面積は全国24位ですが、平坦な土地が多く、可住地面積では全国4位です(平成22年10月)。そのため人口も分散しており、水戸の27万人、つくばの22万人、以下20万人を超す市町村はありません。住宅敷地面積は全国1位の広さを誇ります(平成20年)。

耕地面積割合も高く、おだやかな気候で農業が盛んです。農業産出額は全国2位。メロン、レンコン、栗などが生産額全国1位。海産物も豊かで、海面漁業漁獲量は全国5位。サバ・マイワシの水揚げ高は全国1位を誇ります。(いずれも平成24年)。

約190キロに及ぶ海岸線は、風光明美な観光資源となっており、北茨城の五浦海岸は、その風景にほれ込んだ日本画の巨匠・横山大観らが日本美術院をその地に移し、仲間らと創作活動に打ち込んだ場所でもあります。

こんな魅力的な県ですが、不安な部分もあります。人口の流出、高齢者比率など、世代が分断され、文化の継承が困難になっている地域が多く存在します。「南北格差」といわれる問題で、東京のベッドタウンである県南地区はつくばエクスプレスの開通で、人口の流入が多く活気があるものの、県央、県北では人口が流出し、産業も衰退してきています。

これらの問題は、文化の担い手が地域にとどまることが困難な状況にあることが大きな引き金の一つになっているだろうと思います。かつての産業がすたれ、働く場所がない、経済的に地域にとどまることが難しいという理由が挙げられます。働く場の創出はもちろん、小さいながらもその地域で暮らしていける継続的な経済的基盤の再構築が必要になっています。

そうした中、県央・県北地域で人口の流出を食い止め、微増している数少ない都市がひたちなか市です。人口約16万人は、県内4番目の規模です。隣接都市には県庁所在地の水戸市があります。豊かな農水産業がある一方、日立製作所関連の工場もあります。ひたちなか港と、そこから伸びる北関東自動車道、常磐自動車道が、茨城と東京、栃木、群馬、東北地方まで広域をつないでいます。ロックフェスやスポーツイベント、海水浴などのレジャーでは、多くの若者が各地から集まります。

茨城県は、地理的環境、気候、資源に恵まれ、大きな可能性を持っています。今後地方分権、人口減少社会などを考えたとき、茨城の経済や産業の見直しと、強みを活かした経済活性化の推進が必要です。

茨城には沢山の魅力があります。しかしその知名度は低く、資産を活かしきれていないという現状です。それを打破するべくチャレンジしていきたいと思います。

 

 

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2022年11月20日のひたちなか市長選挙において